STORY
かつて、地球とは異なる星があった。
その星は、豊かな緑と生命に満ち溢れ、天へと届くような巨大な「世界樹」がそびえ立っていた。
世界樹の根元から広がる大地には、無数の集落が点在し、人々はその恩恵を受けながら平和に暮らしていた。
中でも「樹木の里」と呼ばれる場所は特に有名だった。里には、世界樹の根元から繋がる広大な地下街が存在し、多くの人々がその地下で生活を営んでいた。
地下街では、蔵人たちが酒造りを行い、木材の加工は職人たちによって受け継がれてきた。
この里には、古の時代から語り継がれる伝説がある。それは、「ククノチ」と呼ばれる伝説だ。
彼女の体の一部は木でできており、彼女が世界樹を創り出したという。ククノチは太陽の光を浴びて光合成を行い、この星に豊かな恵みをもたらした。
また、彼女は人間には見えない精霊たちと心を通わせ、その力で人々を守り導いたと伝えられている。
しかし、運命は彼女を残酷にも試すことになる。ある時、謎めいた「刀の少女」が現れ、ククノチは最終的に倒された。
ククノチの死後、その伝説は忘れ去られることなく、里の者たちに受け継がれていった。
彼らは、ククノチの遺した技術を守り続け、世界樹に祈りを捧げながら、枡というお守りを作り続けている。
この枡は、里の人々にとって文化と歴史の象徴であり、何世代にもわたって守り続けられてきた。
時は流れ、千年後。
かつての平和な時代は終わりを告げ、里や村々は戦乱の渦中にあった。
各里は自らを守るために道場を設立し、戦士や偵察隊といった組織を立ち上げた。
長きにわたる争いに終止符を打つべく、ある一人の少年が道場の門を叩く。
その少年は、平和を切に願っていた。
果たして、この少年は星に再び平和をもたらすことができるのだろうか。
その行く末は、まだ誰も知らない。